19日、パルテノン多摩で行われた新日本フィルの公開リハーサルに行ってきました。
この日、演奏されたのは、翌日(今夜)サントリーホールで行われる定期演奏会の曲目
モーツァルトの「交響曲第25番ト短調 K183」とハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉(管弦楽版)」。
最初に、指揮者で音楽監督のアルミンク氏が、マイクを持ち、モーツァルトの「交響曲第25番ト短調 K183」に
についてドイツ語で解説してくれました。
モーツァルトの曲は、圧倒的に長調の曲が多く、25番は2曲しかない短調のうちの1曲であること。
この曲は、モーツァルトが17歳のときの作品であること。
緊張や摩擦、憂いなどが感じられる曲であること。
ちょうど今、モーツァルトのレクイエムの合唱練習をしているところなので、興味津津で、この話を聞きました。
第1楽章は、曲名はしらなくても、曲を聞けば誰もが「あぁ、これか!」とわかるほど有名な曲。
映画「アマデウス」で流れていた、あの曲です。
第2楽章は、4楽章中、最もむずかしいそうで、シンプルなだけに大芝居するとおかしくなるし、
シンプルに演奏すると退屈してしまうので、その兼ね合いが非常に難しいということでした。
第3楽章では、かなり変更があったようで、バイオリン奏者たちが楽譜を消しゴムで消しては書き換えたり。
途中でアルミンク氏とコンマスが、やりとりして確認しあったりしていました。
リハーサルでは、細かく区切って部分練習したり、途中で止めながらの練習したり。
小節番号とカウントは日本語で、それ以外はドイツ語で、通訳が楽員に翻訳しながら
練習は進んでいきました。
完成した演奏を聴くのも楽しいですが、こうやって、曲を作り上げていく過程を見るのも、また楽しいものです。
また、機会があったら、公開リハーサルを見てみたいものです。
編集部・大池